卒業旅行は北海道で済ませてしまったし、20代半ばから30代半ばまでは仕事か病気かで海外旅行どころではなかった。だから先日の旅行は10代に行ったアメリカでのホームステイぶりの海外旅行。実に20年ぶり位。
だからもっと余韻を楽しもうとあれこれ試している。写真を眺めたり、あそこは楽しかったと同行した母と話したり、パリ市内のタクシーの運転は神業なんだよなんて自慢話もしてみた。
でも余韻を楽しむことで一番楽しいのは、フランスはフォンテーヌブローで暮らす作家のエッセイを読むこと。池澤夏樹はなにより好きな作家だし、時には同じベクトルで、時には今まで考えたこともないようなベクトルで問わず語りでフランスを歩き、調べ、想ってくれる。
本当は池澤氏の住むフォンテーヌブローまでいってみたかったのだけれど、今回の旅ではスケジュールがあわず断念。次回(いつになるだろう?)に期待が前向きか。
しかし、エッセイ「異国の客」、「セーヌの川辺」で堀田善衛という名前に行きあたり、フランスの歴史をのぞいてみるためにすでに小説を取り寄せた。試しに2、3ページ読んでみると、フランス貴族の成り立ちに詳しく、良い。これを端緒にあれこれ読んでもう一度フランスを訪れて今度は古城に行ってみたい。きっと前回とは違う旅だ。一人で行こう。
旅行も読書もあちらこちらに気をひかれ、取り組むとなると一定の時間がかかる。どちらも終わった後の余韻が楽しく、実行中は気ぜわしい。